SNSとはいったい何なのか?

というお話。別にSNSだけに限った話でもないし、webに限った話でもない。

■webは魔法か何かなのだろうか?

ブログ、Facebook、LINE@など、企業や団体、個人が手軽に、誰でもメディアを持てる時代になって、いわゆる「お金をかけないでもできるPR手法」として注目され、もうだいぶ経つ。


中小事業者が多い地方においては、販促にコストをかけるのにも一苦労であり、そんなに潤沢にお金を掛けられるわけでもない。

ましてや、まだまだwebマーケティングに関しては、十分な取り組みができている事業者や団体が多いわけでもない。

少額の予算で販促、広告宣伝ができるようになった、という意味では確かに一昔前からすれば夢のような話だ。

広告・販促、といえば、一部の特権階級のもののように思われていたかもしれない。


誰かの言葉を借りれば、つまり「マーケティングの民主化が起きた」ということだ。

ただ、この民主化は結構厄介で、お金というコストはかなりかからなくなっているのだが、運用という時間的なコストはかなりかかる場合がある。


お金という見えるコストで判断するか、時間やリソースという見えづらいコストで判断するか、いずれにしてもコストはやはりかかるのだ。

余談だが、日本人はどうも時間や人材、知識に対するコストの意識が低い。この分野に関するタダ乗りが非常に多い。


■一言でSNSとかwebマーケ、とか言われてもやっぱり分解が必要なわけで

さて、SNS(をはじめ、webマーケ全般)の運用には大きく分けて4つのポイントがあると思っている。

1:コンテンツ自体を考え・作ること(何をPRするかの企画。そもそもの商品やイベント開発などがこれにあたる)

2:その企画を具現化して、魅力あるものに創ること(企画内容の具現化。例えば動画制作など)

3:それをメディアに乗せて発信すること(メディアの選定、表現方法の決定)

4:発信の結果を分析し、改善すること。言い換えれば運用力。(そして1に戻る)


プランナーとクリエイティブやデザイナーとアナリストの役割が、ここでの主要な登場人物になる。


その中でも一番大事なのは、やはりプランナーだ。PDCAが一周回って、二周目に入る時にも、やっぱり大事なのはプランナーだ。

デザインやメディア選定などが大事でないと言っているわけではない。


ぶっちゃけ、企画や商品がエッジが立っていれば、広告やPRが弱くても選ばれるのだ。

(だから、商品が悪いから売れないんだ、というエクスキューズをしたいわけではなく)


だから、出来上がったものを「ウマいこと美辞麗句でキレイに見せて売りますよ!」という発想はそろそろ限界に来ている。


一方で、「こんな感じのイベントやることになったのであとはよろしく」みたいなパターンは依然多く、この「あとはよろしく」フェーズで、はじめて我々に声がかかることも多い。


■プロダクトアウトのものが選ばれにくくなっている?

「作り手が売りたいものを作って売る」「作ったから売る」という発想はモノ不足の時代にはそれでよかったのかもしれないが、もう今では「無いものが無い」というような時代であって、なかなかにすんなりそうはいかない。


多くの情報が簡単に入手できるようになったため、使用感など含め、きれいに取り繕えなかったマイナス部分はすぐにメッキがはがれてしまうのだ。情報の非対称性でもってプロダクトアウトの時代はもっていたが、ユーザーはちょっと調べればすぐに色んなことがわかってしまう。


だからこそ、商品開発やキャンペーンの企画そのものが研ぎ澄まされないといけないのだ。

そこに「買う理由」「選ばれる理由」の設定が必要なのだ。


■それを選ぶとどんないいことが待っているのか

の設計が必要だ。つまり、課題解決型の問題提起だ。

インサイトを掘り当てることだ。インサイトとは人の前向きな不満だ。


そして、その前向きな不満を解決をするために、顧客が支払っても良いと思える金額を設定する必要がある。

その、不満を解決したときに顧客が得られる「いいこと」が大きければ大きいほど、付加価値は高くなり、サービスは高く売れる。

逆に、そこのバランスが崩れると、売れない。非常にわかりやすい。単純明快だ。


■話を戻すと、、、

なんというか、言いたいことが色々と膨らんできてしまって、収拾がつかなくなりそうですが、、笑

話を元に戻すと、、、

今日、この場で言いたかったのは「SNS(やweb)はただのメガホンである」ということだ。

ただの道具だ、と言った方がわかり良いかもしれない。


小さなメガホンもあれば、遠くまで声が届く拡声器もあるだろう。

だけど、話している内容がどうしよもなければ、意味がない。


つまり、手法に陥るのではなく、しっかりと本質を鍛えましょう、ということだ。


これは私たち広告の代理事業に従事してるものにも言えることで、ただの取次の「代理店」「メディア買い付け」では意味がない。

どのメディアを使いましょう、メディアプランはどうしましょう、の前に決めなければいけないことがあるのだ。


拡声器に乗せて遠くまで届ける、そもそものメッセージを創れる役割でなければならないということだ。


いつも通り自戒を込めた(というか自戒だらけの)ブログは、今日はこの辺で。。


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